うちの猫 『たいき』の闘病ログです。
あまり良い話ではないので、そっ閉じでお願いします。
5月4日はたいきの13歳の誕生日でした。
人間に換算すると68歳相当らしいです。私から見ると年下のお爺ちゃんですね。
2か月前は結構真面目にGWまで持つか、ある程度覚悟をしていましたが、現状良くはならないけど、酷くもならない、少し手はかかるけど小康状態って感じです。
なので、まだまだ闘病生活は続きそうですが、たいきには頑張ってもらいたいです。
たいきは嫁さんが連れてきて9年8ヶ月ずーっと一緒にいるので、私の大切な家族です。私に猫アレルギーがあることがわかっても、今更って感じですね。
昔の写真はパソコンのHDDが吹っ飛んで見事になくなってしまったので、2011年8月のスマホから。
たいき10歳
右は1つ年下のこーやです。
こーやは嫁さんになついてて、たいきは私になついています。
寝るときは私の右腕を腕枕にして寝ます。首のカラーは過剰グルーミング対策で嫁さんがクリアファイルを加工して作ったソフトカラー。軽くて負担が少ないので時々使ってました。
こういう時でも、腕枕で寝てくれます。
今回の発端は、昨年の夏にワクチンの予防接種に行った際に、体重が減っていたので体重が増えるまでワクチンはやめておきましょうってことで、ステロイドの常用が始まりました。
太りましょうキャンペーンを続けていましたが、思ったほど増えず体のあちこちがただれたり、できものができたりという、あまりよくない状態が続いていました。
昔からのかかりつけの動物病院でも、原因の特定ができずとりあえず、抗生剤とステロイド剤を飲ませ続けることしかできていませんでした。
今になって思えば、もっと早く次の一手を打っておけば今ほどひどくならなかったんじゃないかという後悔が残ります。
それでも一進一退で、それほど酷くはならず、症状が酷くなる→ちょっと良くなるの繰り返しでした。
2014年1月1日のお正月。たいきが嫁さんにおせち料理をたかっている図。
こんな表情されると、負ける・・・
手元に残っていた、たいきが元気にしている最後の写真。
こーやとのツーショット。私のパソコンデスクに乗ってきたときのもの。
症状の一進一退は変わらず、1月の終わりに舌にできものができて、その治療でいつもの動物病院にいって、抗生剤の注射をしてもらった翌日、左後ろ足に違和感が。
少しびっこを曳いていたので病院でみてもらい、少し強めのステロイド剤を飲ませるようにしましたが、2~3日で後ろ足で立てなくなり、前足だけでほふく前進するような状態になりました。
当然、トイレも自由にできないので、このころからオムツ生活になりました。
病院の先生は最初楽観視してましたが、状態が好転しないのである意味どうしようもないような感じでした。
後ろ足は両方ともほとんど力が入らず、支えないと立てない感じ。それでも食欲はあったので、そのうち治りそうな感じで少しは安心していましたが。
水を飲んだりは自力でできるレベルですが、そのうち少し辛そうだったので、低いお皿で水を飲ませるようにしました。
さすがにこの状態が1か月近くになると、心配になりどこかほかの病院に見てもらったほうがいいのではと思うようになり、設備の整ったところや猫専門の病院を探すことにしました。
名古屋市内には猫専門の病院が2件あり、他に大学病院や神奈川の川崎に高度医療ができる病院があることまでは調べて、移動のストレスや通院のことも考えて、名古屋市内の猫専門病院にいくことにしました。
2件の情報を嫁さんに渡して、某漫画で有名になった猫先生の病院に行くことに。
かなり癖があるけど、腕は凄いようなので、一縷の望みをかけて門をくぐったところ、開口一発『いつからこの状態?足は完全に麻痺してるよ。もっと早く連れてこないと・・・』と言われて、経緯を説明してとりあえず検査することに。
血液検査、レントゲン、CTなど検査で7~8万かかるとのことですが、ここは想定範囲だったので、ちゃんと調べてもらうことにしました。
うちは動物保険に入っており、50%負担で上限1万/日まで出るので、少し負担は軽減できます。
夕方結果を聞きに行ったところ、衝撃の事実がわかりました。
背骨の脊椎に悪性か良性かはわからないが、腫瘍らしきものがあり、そのため後ろ足が麻痺している。
悪性の場合、転移次第でそう長くはもたない可能性がある。
肝臓が肥大している。これが腫瘍なのか、別のものかは細胞をとらないと判断はできない。肝臓内の血管が太くなっているので、裂けたりすると命に係わる。
肺にも影が見える。
腫瘍の特定はできていないので、効果があるかわからないが、リンパ腫にきく抗がん剤をやってみる価値はある。
少なくとも、簡単に治るような状態ではなく、最悪のことも覚悟してほしい。ケースによっては安楽死も薦めるレベル。とのこと。
たぶん、いろいろな話がありましたが衝撃のほうが強くて、あまりよく覚えていません。ボイスレコーダーにも録音してたけど、スマホが壊れて、バックアップを取るのを忘れてた。
とりあえず抗がん剤治療を4日間行うことにしました。
それからは毎日仕事を早めに帰らせてもらって、面会に通いました。
最初は行ってもじっとしたままでしたが、3日、4日となるごとに動きだすようになって、最終日の前日は私に気づいて前に出てきて、鳴いてくれるようになりました。
退院するころには、幾分元気になってくれていました。
さすが、猫先生と思った時でした。
そのあとは毎週1回抗がん剤治療をすることに決めましたが・・・
抗がん剤治療は1回(1日)1万ほど+入院などで1万4千ほどでした。
それでこの時に、抗がん剤医療をすると免疫力が低下するので、部屋の温度は25度以上に保ってください。風邪ひくと治療が大変になりますよってことで、かなり念入りに話をしていたので、受け入れ態勢をとりました。
うちのマンションは床暖房があるので、ここぞとばかりに常時ON。ガス代がが。
さらにできるだけ、ガスファンヒーターも稼働。
夜間とか外出時にガスファンヒーターは危険なので、赤外線パネルヒーターを調達。
これで24時間どんなに寒くても、部屋の温度を25度にキープ。
1週間ぶりに自宅に帰ってきて、少し元気になったたいき(3月7日)
左足は完全に麻痺。右足は多少反応あり。
3月8日昼間はコタツでぬくぬく。
3月9日 あちこち歩き回るので、オムツを常時穿いてます。
3月10日 ほぼ毎日写真撮ってますね。とりあえず悪くはなっていない状態。
ステロイドはデカドロンというかなり強い薬。
名前からして凄そうでトランスフォーマーに出てきそうですね。
もう一つは抗生剤。
両足は完全に麻痺して、人がいる間はケージの外で、コタツに入ったり他の猫とこんな感じで。床暖房のおかげでほかの猫たちもダラダラしてます。
ケージに入っているときはこんな感じ。
最初は25度でしたが、急に冷え込む時があるので、部屋の温度は28度前後にキープしています。
猫にはちょうどいいですが、人間さまには常夏のようで、普段からTシャツ1枚で過ごしています。それで寒くないのが、猫にとってちょうどいいそうです・・・
冷え込んだりすると、気温の感覚が変わるので、温度センサーつけて気温のログ取ってます。この辺はコンピュータ扱えると何かと便利ですね。
こんな感じのツールですね。
ついでにSKYPEで、外からでもたいきの状態が見れるようにしました。
ここに温度も出せるといいなとか書いてて思いました。今度考えます。
猫の専門病院に通い始めて、1か月が過ぎるころ現状維持状態になってきましたので、抗がん剤治療をするのかと聞いたところ、効きそうにないからその予定はないとのこと。
また、現状維持のための治療を続ける感じらいのですが、あまり説明もしてくれないので、先行きが不安になってました。
調子が良くなっても、2~3日で食事をしなくなるとかの状態が繰り返され、出口のない状態でした。
たぶん、先生の方針なんでしょうが、CTの情報とか検査結果とか何ももらえなくて、聞かないと何も教えてくれないし、何を聞けばいいのかすらわからない状態で不安な日々でした。
さらに現状維持の治療のために週2~3回、車で片道1時間かけて通って、輸液して注射して会計して終わり。その間5分。そして1時間かけて帰るという日々が続き、たいきの調子が悪いと毎日通ってという状態でしたので、さすがに嫁さんも負担があったので、現状の打破のために行動する必要がありました。
川崎に見つけた高度医療の動物病院は名古屋にも分院ができていました。
たぶん費用はかなり掛かりそうでしたが、もうそんなことは言っていられません。
そのあたりの情報を持って、かかりつけではない近くの動物病院へ。
ここはかかりつけの動物病院がお休みの時とか、夜間緊急とかの際に利用させてもらっていますが、結構時間をかけて詳しく説明してくれることから、嫁さんの評価も高く、昔は岐阜大の動物病院に非常勤されていたことや、大学病院、高度医療センターtの連携病院でしたので、相談しにいきました。
じっくり話をした結果、高度医療センターは川崎は確かだけど、費用が大学病院の3倍とか4倍かかるからあまりお勧めはしない。費用的に1回きりになってしまうのでと、岐阜大動物病院は神経科と腫瘍科はかなり期待できるので、わざわざ高いお金をかけるより、治療に専念できるほうがいいということで、岐阜大動物病院を紹介してもらうことになりました。
そんなわけで猫の病院はフェードアウトしました。
前回のCTとか検査結果を欲しいと話をしましたが、もらえず大学病院に行く話をしたら一蹴されたので、まあうちの考えにはうまく合わなかったということで、病院自体が悪いわけでもなく、腕は確かでしたので。
岐阜大学動物病院へ
大学病院での診察は、ゼロからスタート。CTとか先にあると無駄な検査とかしなくて良かったんですが。まあ仕方ない。
大学病院なので会社は急遽有休をもらって行きました。
9:30に受付して長い一日の始まり。
まずは問診と今までの説明をざっと30分。
その結果、血液検査とレントゲンを撮って検査方針を検討することにして1時間ほど待合室で待ち。
レントゲンと血液検査の結果から、脊椎の腫瘍の疑いが確認され、CT、MRI、肝臓の細胞診など一式の検査をするため、たいきを預けて午後2時に出直すことに。
私たちはお昼ごはんにして、戻ると検査結果の説明。
脊椎の細胞診は取れず、肝臓は結果は2日後にわかるということで、結果は脂肪肝でした。腫瘍ではないので、転移の心配はないが、人間の脂肪肝とは違うので、今後注意は必要とのこと。
肺には影も転移もなしのため、現時点では転移は認められない。足の麻痺は脊椎の腫瘍によるもの。細胞診ができなかったので、原因の特定はできず。
ステロイドの多用もあり、肝臓の状態があまりよくないので、麻酔の多用は現状厳しい。もう少し体力をつけてから、治療方法を考えることになりました。
検査費用はMRIまで撮って10万弱。
高度医療センターだと、どこかの書き込みで50万~と書いてありましたので、まあ安く済みました。
GWの台湾旅行をキャンセルしたので、ちょうど飛行機代でチャラになりました。
検査結果はMRIやCTの画像もCDに焼いてくれて頂けました。
結果的には次のステップには行けない状態ですが、すべてハッキリとしたことと、肝臓は腫瘍ではないことで、最悪の状態ではないことで少し安心。
あとは体力つけてから、次のステップに行けるように、たいきさんに頑張ってもらうことでしょうか。
最寄りの動物病院は大学病院での結果をもって、治療を連携していくので、実際は3か所ですが、4か所の動物病院を回ってわかったことは、腕は良くても納得して、ちゃんと説明てもらわないと、精神的にも厳しいことがわかり、ちゃんと確定診断をだしてから治療しないと、ダラダラと時間だけ過ぎて、結果的にもっと早くちゃんとしたところで見てもらっていたら、今ほど酷くならなかったんじゃないかって、後悔だけが残る結果となりました。
そんな訳で大学病院で精密検査後のたいきさん。
麻酔が少し残っているのか、ちょっとフワフワした感じのようです。
たいきさんの寝姿。
こんな感じで寝てます。免疫力を上げるために、寒くならないように温度高めの、人間様は自律神経がおかしくなりそうな、常夏設定です。
でもたいきのためです。人間さまは耐えれます。
表情はしっかりしているので、現状少し安心しています。
口の中に違和感があるのか、ご飯は進んで食べてくれませんので、嫁さんが強制給餌してます。嫌がるのを心を鬼にして、体力つけるためにモリモリ食べさせています。
食べ終わって、激おこ状態。
自分でちゃんと食べてくれる時もあり、まだ不安定なので食べてくれるとほっとします。
そんなこんなですが無事、13歳の誕生日を迎えることができました。
まだまだ予断は許しませんが、14歳、15歳、20歳と頑張って誕生日を迎えてほしいです。
こーや、ろくたが心配そうに見てるのでしょうか?
たいきの上にいるんですがね。
このグールデンウィークは11連休という長期休暇でしたが、遠出はせず半分以上は自宅でたいきの相手をしてました。
たいきのうんち処理は私が担当、強制給餌は嫁さんの担当というフォーメーションで終わりました。
この3か月間もやもやした日々が続いていますが、たいきさんの状態が正確に分かってからは少しすっきりとして、出口のない状態だったものは、少なくとも出口に向かってもがいていけるようになったと思います。
人の病気もそうですが、もやっとしたら専門の病院でちゃんと検査するっていうのは人でも動物でも一緒です。動物は何も言ってくれないので、それなりの強い薬を与えれば治ってくれることもありますが、他に影響がないわけではないので、ちゃんと検査と、なっとくのいく説明を聞いたほうがいいですね。
今回、それを痛感して、もっと早く、もっとちゃんとってことで後悔しています。
せめてもの救いが、たいきが元気で病気と闘っていることでしょうか。
麻痺は少し進行しているのと、後ろ足は完全に筋力が落ちているので、治っても完全な状態になるにはかなり時間がかかりそうですが、元気に歩き回ってくれることを祈っています。
そういえば、先日のIT猫の会でうちの猫達の名前を聞いてて、なんで?みたいな話をしていましたが、理由を聞いて、あーって理解されたようでした。
たいき、こーや、ろくたと聞いてピンときた方は・・・ご一報ください(笑)
泰麒(たいき)、更夜(こうや)、六太(ろくた)が正しい名前みたいです。