こんばんは、すきーやです。
すっかり秋になりましたね。
マイフェイバリット長野の3回目です。
今回は蓼科から美ヶ原への高原道路のビーナスラインを紹介します。
ビーナスライン
ビーナスラインは茅野市から蓼科ー白樺湖ー車山ー霧ヶ峰ー姫木平ー美ヶ原までの総延長76キロ、標高差1200mの高原道路です。
昔は有料区間がありましたが、今は完全無料化されました。
ビーナスラインは車で走るにはとても気持ちが良く、軽井沢からも小一時間でいけるので、チョイノリドライブで幾度となく行ってました。
白樺湖
ビーナスラインの最大の観光地だった、白樺湖は池の平ホテルを中心としたアミューズメント・パークがひしめく一大リゾート施設がありますが、近年は観光客も激減しさながらゴーストタウン化が進んでいるようです。
この白樺湖は音無川をせき止めて作ったかんがい用の人造湖(池)で、1980年代に一大リゾート地として発展してきました。
1990年代はこのあたりは渋滞のメッカでもありました。
池の平ファミリーランドにはホテル、スキー、ゴルフ、美術館、パターゴルフ、動物園、遊園地、ボート、公園、ボーリング場など、数多くのアミューズメント施設があり、ここだけが今でも頑張っている感があります。
女神湖
池の平から少し北上すると女神湖があります。ビーナスラインの語源になったのかなと思います。女神湖も農業用の人造湖ですが、冬季は完全凍結するため、氷上のドライビングスクールとかもやっているようです。
車山
白樺湖から大門峠を進むと、道が開けて車山が見えてきます。スキー場としても有名で、陛下が皇太子時代に登山とかスキーとかでお越しなりました。
ニッコウキスゲ
車山といえば、山一面のニッコウキスゲが咲き乱れて、真っ黄色に染まった車山のイメージがあるんですが、最近は鹿に蹂躙されてかなり雰囲気が変わりました。電気柵で害獣対策がされているらしく、少しづつ戻りつつあるそうですが、以前とはかなりレベルダウンしています。早く元の姿に戻ると良いのですが。
車山を通った際には、一面のニッコウキスゲの花を心の目で見てください。
霧ヶ峰富士見台
ビーナスラインを霧ヶ峰エリアに入ると駐車スペースとお土産屋さん兼食堂があります。
ここからは名前の通り、晴れていると遠くに富士山を見ることができます。
霧ヶ峰
長野に行くまでは霧ヶ峰という場所があることを知らずに、エアコンのブランド名でしか知りませんでした。
このあたりは本当に霧が多く、ビーナスラインを走ったときは2割くらい霧の日でした。
霧ヶ峰滑空場
霧ヶ峰に来ると、グライダーの滑空場があります。実物を見たのは一度しかありませんが、結構な頻度でグライダーが飛んでいるそうです。私が通るのは平日の午後~夕方が多いので遭遇率は低いのかも。飛ばす瞬間が見たかったのですが。
八島ヶ原湿原
更にビーナスラインを進むと八島ヶ原湿原があります。実はあまり興味がないので行ったことがありません。
八島ヶ原湿原を過ぎると、和田峠あたりから山岳の九十九折りの登山ルートになります。
私が通った頃は霧ヶ峰から先が有料区間でしたので、和田峠には17時以降に通過するようにしていました(17時以降無人のため無料)
美ヶ原高原美術館
ビーナスラインの終点は美ヶ原高原美術館があります。
公園に彫刻がある、彫刻の森美術館のような造りになっています。
一度お昼に来た際に入ったことがありますが、あまり興味がなかったので記憶が曖昧です。
山本小屋ふる里館 売店
美ヶ原に山本小屋という宿泊施設がありますが、そこの売店です。
ソフトクリーニングとか美味しかったと記憶しています。
ここに車を留めて、美ヶ原を散策します。
美ヶ原高原
美ヶ原は360度が見渡せる高原になっています。すぐ横に牧場があるので、牛がのほほーんとくつろいでいます。美ヶ原高原牛乳になるのかな?
美しの塔
美ヶ原のシンボルは美しの塔です。
元々は霧に包まれた時に方向を知らせる鐘の塔と聞いたことがあります。栂池の鐘の鳴る丘と一緒ですね。
美しの塔には尾崎喜八さんのレリーフがあります。
『美ヶ原』
登りついて不意にひらけた眼前の風景に
しばらくは世界の天井が抜けたかと思ふ。
やがて一歩を踏みこんで岩にまたがりながら、
此の高さにおける此の広がりの把握に尚もくるしむ。
無制限な、おほどかな、荒っぽくて、新鮮な
この風景の情緒はただ身に沁みるやうに本源的で、尋常の尺度にはまるで桁が外れてゐる。
秋が雲の砲煙をどんどん上げて、
空は青と白との眼もさめるだんだら。
物見石の準平原から和田峠の方へ
一羽の鷲が流れ矢のやうに落ちて行った。
尾崎喜八
ここでぼーとしつつ、夕陽やマジックアワーを過ごすのがお気に入りでした。
夜は星空が凄いので、女性を口説くには最高ですね。この時は野郎二人でしたが(笑)
美ヶ原高原 王ヶ頭ホテル
山本小屋とは反対側(松本側)には王ヶ頭ホテルがあります。山本小屋側と王ヶ頭間は車で走ることができません。ゲートが閉じられているので。一度王ヶ頭側から上がった時に、何気に通れるようになっていたので、通れるようになったかなと、何の気なしに車で進入したら、山本小屋側まで行けたのですが、ゲートが閉まっててビビったのですが、鍵が掛かってなかったので、出させてもらいました。気をつけましょう(笑)
山本小屋は山小屋以上ホテル未満ですが、王ヶ頭ホテルはちゃんとしたホテルです。泊まった事はありませんが、美ヶ原で泊まるなら王ヶ頭ホテルに泊まりたいですね。
ビーナスラインは標高差もさることながら、緑の蓼科エリア、人工的な白樺湖エリア、黄色の車山、霧の霧ヶ峰エリア、水の八島ヶ原湿原エリアからの天空の美ヶ原と色と景色の変化にとんだドライブルートです。
行くなら7月頭のニッコウキスゲの黄色く染まった車山が一番お勧めです。早く昔のような一面真っ黄色のニッコウキスゲの車山に戻って欲しいですね。
長門牧場
白樺湖から少し北上すると、長門牧場という観光牧場があります。長野に転勤になってすぐに、教えて貰っていったのですが、ここの牛乳とボルシチやウインナーが美味しくて、頻繁に通ってました。
当時は掘っ建て小屋のような建物で駐車スペースも5台ぐらいしか置けなくて、凄く味もあったのですが、結婚してから嫁さんを連れて行ったときには、見事に観光牧場化していました。
大型バスが乗り付けて、一大観光地状態でした。あまりの違いにショックを隠せないぐらいでした。
但し、牛乳の美味しさは健在で、昔はアイスクリームしかありませんでしたが、今はソフトクリームも販売されています。
ピザとかチーズも美味しいのでお勧めです。
そんな感じ。最後までお読み戴きましてありがとうございます。