こんばんは、すきーやです。
皆さんは『ばんえい競馬』ってご存じですか。農耕や荷物を運ばせるための馬(ばん馬)を使った競馬です。
このばんえい競馬は、騎手が馬に跨って走らせるではなく、鉄製のそりを引っ張って競争します。このばんえい競馬場が世界に唯一北海道の帯広にあります。
たまたま札幌にきたタイミングで明日どうしようかと話をしていたら、嫁さんがばんえい馬見てみたいというので、調べたら明日から競馬が再開ということで行くことにしました。
マンガ『銀の匙』
ばんえい競馬は荒川弘さんのマンガ『銀の匙』に出てきてました。銀の匙はマンガからアニメや実写映画にもなった作品です。
それでばんえい競馬がどんなのかなーってレベルで興味はあったのですが、まさか帯広まで行くことはないと思ってました。
このマンガでよく出てくる、取れたて『とうもろこし』のシーンで、北海道で収穫したてを食べた~い!ってサブリミナルのようになってましたので、潜在的に影響を受けていたのかもしれません。そんな訳で急に見に行きたくなったという訳です。
これがばんえい競馬に使う『そり』です。500キロぐらいあるそうです。持ってみましたがビクともしませんでした。
それでは施設の中に入ります。
通常は入場料100円掛かるそうですが、コロナ対応の間は無料だそうです。また、お店で買い物しても無料だそうです。
中には食堂や馬券売場などがあります。3階には有料のラウンジがあるそうです。これも休止中ですが。
3月からコロナで無観客レースでしたがまさにこの日から観客を入れての競馬が再開です。そのため、コロナ感染対策でソーシャルディスタンスや、マスク着用、体温測定、アルコール消毒と万全の体制をしていました。
ばんえい競馬とは
一般的な競馬はサラブレッド種で馬体は500キロ前後ですが、ばんえい競馬に使う馬は、1000キロ近くあります。この馬に500キロの鉄製のそりを引っ張らせて200mのダートを走って速さを競わせます。
このコースの途中に1mと1.6mの障害の坂があり、坂の手前で呼吸を整えて、一気にいったり、ゴール手前でも止まって力を溜めて一気にゴールさせるなど、最後までどの馬が勝つか見所満載の競馬です。
また、ゴールも頭が入るのではなく、ソリの一番後ろがゴールラインを通過するまでなので、ゴールラインの攻防があったりします。
坂の途中で登れなくてリタイヤしたりも良くあるらしく、見てて結構熱い戦いです。
最後の一頭が観衆に見守られながら、拍手に迎えられてゴールするのは普通の競馬とはなんか違う感じがしますね。
レース運びについて
レースを実際に見てきました。以下の写真は第1レースと第2レースが混在しておりますので、ご了承ください。
普通の競馬と同様にパドックがあります。ここで馬の調子を見たりします。
通常の競馬の騎手の体重は52キロ前後ですが、ばんえいは馬に乗るわけではないので、騎手の体重は70~80キロぐらいだそうです。
それで、この対格差でから、馬の大きさがわかりますね。
レースでは乗るわけではないので、騎手が乗る鞍も付いていません。
普通に曳いて歩かせることもあります。この時は半々ぐらいでした。
気性の荒い馬、おとなしい馬、ピシッとしている馬など。
せっかくなので、応援出来るようにパドックでリズミカルに歩いていた、6番と8番に勝馬投票しました。100円ですが(笑)馬を見る目があるかってかって感じで。
スタートにつくと、スターター(なんて呼ぶのかは知りません)が合図をしてスタートです。
一斉にスタートダッシュします。歩いて追いかけていけます。200mを2分ほどのスピードです。走ると係員の方に怒られます。
1つ目の障害の手前で一旦止まって、息を整えます。そして一気に駆け上がらせます。
6枠がトップです。8枠も上位です。つい応援も熱が入ります(マスクつけているので声は出してません)
1つめの障害を越えて、6ー3ー8という状況です。
ここから山場の2つ目の障害です。
ここで8枠が登れずに大きく遅れますが、6枠は順調に駆け上がります。
そのままゴール手前のラストスパート。手綱を引っ張って力を溜めさせ、緩めると前に進み始めます。
ゴールラインをそりの一番後ろが通過すると、そこがゴールです。
そのため、ゴールラインまで来ていても、後ろからまくられる事もあるようです。
下位争いです。結構斜度もあるので、踏ん張ってる感がありますね。
こちらは第一レースの2つ目の障害が登れなくて、ビリになったのですが、何とか登りきってゴールを目指している所です。
ちっちゃい子が『がんばってー』って応援しているとほのぼのしますね。
レースが終わる度に整地を人海戦術でやります。トラクターも使ってますね。
電光掲示板には馬場の水分の表示があります。それで馬場の重さもかわるでしょうね。
ピンボケですが、1位6枠単勝が取れました。100円ですが。
馬の倍率とか見ずに馬の雰囲気だけで選んだので、4番人気ですが、見事に当たりました。
払い戻しは7.2倍です。
720円ゲットしました。ビギナーズラックなのか、一応オッズ見ずに選んだのがよかったのか。この次のレースも買いましたが、こちらはオッズ通り1番人気が勝ち、3レースは外しました。投資500円なので、トータル収支は220円のプラスですね。
帯広競馬場について
この日の帯広競馬競馬場は14時から入場開始で、夜8時過ぎまでレースをしています。
夜はネオンもキラキラしてます。さすがに最後までいると時間も時間なので数レース見て帰るつもりですが。
また観客もさも博打やってますという人から、ファミリー連れで来ている人やカメラ女子も結構多く、一般的な競馬場とはかなり雰囲気が違いました。
また、施設内には動物とのふれ合いコーナーもあり、実際のばん馬を見てその大きさに(特に頭と脚の太さに)恐怖すら感じました。
嫁さんにこの馬の蹄の裏堀り(乗馬の後に蹄の裏に土が貯まるのでブラシで掻き出す)できる?と聞いたけど、絶対無理!って事でした。
普段なら、施設内や厩舎を巡るサイトツアーもやってるそうですが、現在は休止中とのことです。
コロナが落ち着いたら、また来たいなって思います。
一応動画もアップします。
鞭で叩いていますが、馬の鞭は合図で使っており、そんなに痛くないそうです(筋肉の塊ですからね)音を聴かせるためが一番の効果のようです。
なので、可哀想と思わなくて良いです。
その他の施設
馬の資料館
駐車場から入ってすぐに馬の資料館があります。ばん馬の生い立ちや、過去の優勝馬の説明などがあります。
以前は生涯獲得賞金1億とかいたそうですが、今は賞金も格安になってなかなか難しいようです。通常レースだと優勝賞金20万円とかのようです。
ふれあい動物園
ここでは実際にばん馬に触れます。人参をあげることも出来ますので、馬とのスキンシップもできます。
脚とか頭とかデカいのでビビりますが。
そしてこの手には必ずうさぎのコーナーがあります。しかし名前はどうかと思いました(笑)
お土産にばん馬T買ってきました。みなぎる馬力です。
そんな感じ。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。